駅近だけど移動手段に車は不可欠な湖西地域

琵琶湖に沿って南北に長い湖西の地形にJR湖西線は同じように南北に延びてゆきます。

田舎なのに他地域に比べて各駅が住宅地域に案外近いのは、この細長い地形にあります。駅がそこそこ近いけど車が必要なのはどうして?それは買い物です。湖西地域で人口の中心となるのは和邇です。

人口の中心などいってもよその街からみれば、十分な田舎ですが、なんといっても和邇駅前には平和堂があります。和邇~北小松の湖西地域で唯一の3階建のスーパーです。私の小学生の時分はまだ和邇駅前はなにもなかったのですが、人口増加を見越して平和堂ができました。

買い物はここまでこないとお店はありません。なので車が必要になります。

でもいまでは和邇より少し南にバローがオープンし、京阪ストアーがリニューアルしたりして他店舗に和邇平和堂は押され気味です。冬の夕暮れ時など店舗内は見通しよくなるといいますかお客さんが少ないです。しかしながら夏場のびわこや福井方面などに出かける家族連れやグループのバーベキュー食材が売れ売れで夏に盛り返しているようです。


中心部は和邇駅周辺 日赤病院もなぜかある

堅田以降の北の湖西地域はお店や施設がぐんと減ります。もちろん人口も少なくなります。

そんな中で旧滋賀郡(このコラムでいう湖西)の中心は和邇地区です。和邇は駅前に平和堂 銀行 支所 病院 歯科などがそろっており、日常生活には便利といえます。

和邇から北小松までの人口でいうと、全体で約24000人ほどかと、和邇が約10000人?で多数の人口が和邇に住んでいるということです。商店街も駅に通じる道の延長にあるのですが、消費の多様化と郊外型の大店舗は他地域と同様で影響は大きく、商店街に新しい個人商店が生まれつつあるなかで廃業店もあり、一進一退の状況です。

和邇より北方面は集落も昔の在所や小規模開発の住宅街が点在するため、どうしても比較的人口の多い和邇地区に生活インフラが集まります。でも志賀日赤病院は和邇の中心からかなり離れた不便な場所に建っています。規模が小さな日赤病院ですが、ないよりあるだけでも市民の心強さに結びついているかと思います。でも緊急で行ってもたいがい、大津日赤病院にまわされますが・・・


そこそこ便利で地価は安い?それは湖西だから

大津市のなかでも北部になる湖西。大津市に吸収合併前は滋賀郡志賀町でした。

湖西の位置は比良山系の麓なので、大津市南部に比較すると冬は気温がやや低く、降雪も比較すると大津市では多い地域です。

都市計画の昔からのしばり?もあり、市街化調整区域が大部分を占めております。

市街化調整区域は皆さんご存知かもしれませんが、市街化を抑制する区域です。簡単に言えば原則として建物を建ててはいけない区域です。

でもそんな市街化調整区域でも大勢の人が暮らしています。これはむかしから住んでいた方々で、国土法改正以前から

生活をしていた人たちの住居や集落です。

近年の都市計画の線引きの見直しで、市街化区域に編入された地区も出てきていて、県外からの移住される方にも

住宅が建てやすい環境となってきています。

でも大部分は建物を建てることが規制される地域なので、単に田や畑をなくして家を建てることは簡単ではありません。

湖東に比較して面積も小さく山と琵琶湖にはさまれている場所で、見渡すと田舎。なのです。

でも京都や大阪に出るのにJR湖西線に乗れば連れていってくれます。JR和邇駅から京都駅まで30分です。

道路は161バイパスとR161が平行して走り、堅田からは琵琶湖大橋で湖東に、そして京都には途中超えと山中超えでアクセスできます。

ここが湖西の良いところでもあり、地価は安くて、環境と景観の良い場所が好きな方にはおすすめの湖西です。


図書館もある湖西 蔵書は多い

旧志賀町時代に建てられた図書館。併設する支所と同じ設計で建設されたなかなか豪華な建物。

ハコモノ全盛期かどうかわかりませんが、外部や内部の仕様をみてもけっこうな建設費がかけられたと思います。

蔵書は約17万冊ほど。旧志賀町地域の人口が24000人?ほどでしょうか。なのでひとりあたり7冊くらいでしょうか。

これは多いほうかと私は思います。

内部は落ち着いた空間で天井も高く、コンクリート打ちっぱなし仕上げになっています。


ハコもの時代の建物 旧志賀町庁舎

2006年1月10日 滋賀郡志賀町は大津市と合併しました。立派な志賀町庁舎は、木戸市民センターとなりました。かなりの建設費をかけた

建物ですが、いまでは大津市の湖西にある、大きな市民センターです。ホールは吹き抜けでガラス貼りですが、夏場は遠赤効果で

かなり暑いです。設計段階でもうすこし快適性がなんとか工夫できなかったかなとも思います。

日常は支所の役割と地域のコミュニティ施設として活躍?しています。消防署も中にあります。

裏の駐車スペースなどかなり広くて、びわこバレイの臨時駐車場としても利用されています。

 


降雪が少なくなったけど 降るときは降る湖西

30年ほど前は毎年の冬には結構な降雪がありました。

でも全国的に降雪が減りつつある現代、湖西地域の積雪も減少傾向にあります。

だからといって冬の備えの怠りは禁物です。

自動車のタイヤは湖西では、基本的に冬はスタッドレスタイヤを装着することをおすすします。

いえ、おすすめではなくて、必要です。

大雪の回数は減りましたが、一冬に2~3回は膝まで、いやそれ以上の積雪となります。

とくに、蓬莱から北小松の間は比良山系が琵琶湖沿いの平地に近い地形のため、山の雪の影響が大きく、

161バイパスは凍結に要注意です。

余りの多くの雪の日は車で移動は避けることが賢明なのですが、雪になれた湖西人は、積雪が多かろうと少なかろうと

4WD、AWDの駆動の車で雪の中を走り廻っています。


比良八講が予想以上に厳しい志賀~近江舞子

比良山系の山々から吹き下ろす風、比良八荒。いわゆる 比良おろし です。

志賀から近江舞子の間だけでなく、和邇から北小松の湖西区間も比良八荒が吹き荒れます。

古来より昔話にもでてくるお坊さんと娘さんのお話など、大風に吹かれて琵琶湖で亡くなるということですが

近年でも、比良の山から吹き下ろす風での琵琶湖の水難事故は絶えません。

等圧線が北東から南西に走るときにおこりやすいようです。

 

JR湖西線がよくとまる。といわれますが、まさにこの風による運航規制停止です。

琵琶湖の湖上での風は相当なものですが、陸上での風も時には建物を破壊するほどの勢いがあります。

風に面したドアなどあけようにも、風圧で開かず、また開けた途端、風にあおられて、ドアや壁を破損したり・・・

建物周囲に不用意に置いてある物などどこかに飛んでいってしまい、また見慣れないものが飛んできたりと、

はじめて体験される方は台風でもないのになんという風なんだ!と驚かれます。

 

湖西は京都からも近く、大阪までもJR線でのアクセスもいいのですが、風により電車がとまる、ことが

湖西に住みたいと思う方々のおおきな懸念なのが残念です・・・湖西に移住を考えておられる方、

多少JR湖西線が動かなくても景観環境が素晴らしいところです。

住んでいい場所だなぁと実感してもらえることでしょう。

どうか風に立ち向かう覚悟で来てください。湖西リゾート生活が待っています。


雨あがりの後の天気の良い日に対岸を観る

滋賀県は琵琶湖を挟んで対岸が見えます。湖西からは湖東はもちろん湖南も見えれば湖北も見えます。

琵琶湖が滋賀県の中心ではありませんが中央あたりに位置していますので、それぞれの対岸が見えます。

湖西は比良山系と琵琶湖の間にはさまれた狭い?土地なので、南から北の湖岸線が結構長いです。

目のいい人には肉眼でもそこそこ対岸の建物が見えます。倍率のある双眼鏡を使えば、もっとみえます。

琵琶湖が見渡せる高台からは湖東の景色が楽しめます。

下の写真の彦根城西の丸は手前が沖ノ島です。(島の左後方が西の丸)


ユスリカ 琵琶湖虫は案外少ない湖西

通称、琵琶湖虫と呼ばれるユスリカ。人間には害がないのですが、大量発生すると外灯や窓や壁にとまり、景観もわるく、死骸の後始末にこまります。幼虫は湖底の泥の中に潜んでいて、増えすぎた植物プランクトンなどを分解してくれるので、環境には益虫かもしれません。

澱んだ水域に発生しやすく、琵琶湖の南湖は水深も浅く、泥底の地形がワンドになっている場所ではより発生しやすいです。

湖西は北湖になるので、(琵琶湖大橋より北)澱んだワンドは少なく、湖畔といえど水深があるため、また湖底は砂やゴロタ石なので

ユスリカはいますが、大量発生はないように思えます。

水質も南湖に比べると北湖は植物性プランクトンが少なくて発生が抑えられるのでしょう。

なので浜辺に近い住宅でもユスリカの集団に悩まされることはそうないかと思います。

でも、水生昆虫は豊富にいますので、羽化して飛び回る昆虫はそれなりに多いです。

湖西に移住の計画のある、あまりに昆虫嫌いな方は少し内陸の田や畑の少ない区域にお住まいを探すのがよいでしょう。

南湖の入江ワンド

北湖の浜辺